デットバイデイ

三題囃第五段!

とりま明日の第六段でこの企画終了です。

ご応募いただいた方どうもありがとうございました。

 

今日のテーマは

マクドナルド」「夜」「椅子」です。

 

 

ほないこか!

 

 

 

もしタイムマシーンがあり、

過去へ行くか、

それとも未来へ行くか

を問われたならば、

僕は迷わず両方へ行くことを選ぶだろう。

 

ずるい?

 

だって、彼らは兄弟でだから

何かを変えるには両者のことを

理解していないと為せないじゃないか。

 

 

 

 

もし僕がこうなる運命だとわかっていたならば

こんな悲劇は起こらなかっただろう。

 

 

反抗することでしか生を実感できない僕は、

いつも父や母を傷つけた。

 

それは心理的にも物理的にもだ。

全く別のものに見えるこの言葉も

僕は「距離」と言う言葉の上では

同じ道に存在すると思える。

 

 

過去も未来もそう言った意味では

両端にありながら一番近しい関係にあるのかもしれない。

 

だから

過去を変える事も未来を変える事も

やっていることは同じなのかもしれない。

 

ここにおいて、両者を繋ぎ止めるものは、

 

「後悔」だ。

 

過去を変えることは、今の状況を変えたいから。

 

未来を変えることは、今の行動を変えたいから。

 

 

きっと自分のことを肯定することができなくて

身が切り裂けるほどの後悔を抱えてるのだろう。

 

 

 

 

勘当されたあの日、

実は悲しさなんてこれっぽっちもなくて

むしろ両親のことを忌むべき存在だと思ってたから

その呪縛から放たれて

すごく清々しかった。

 

 

過去の自分。

 

トーキョーの街は眠らない。

 

深夜4時新宿の街を徘徊する。

ここは日本だって言うのに

目に入る大人は多国籍の人間がばっかりで

この非現実感がなんともたまらなかった。

 

行きつけの24時間営業のマクドナルドには、

僕のような行くあてのない人が集い、

金もないから100円マックだけ買って

長い夜を明かす。

 

席は沢山あるのに

自分の居場所はここではないよ

と言っているようだった。

 

結局僕たちは世間から見たら厄介な存在であるのは

変えがたい事実。

 

僕たちに確約された椅子はあるはずもない。

 

 

いい子に育って

正直に生きていたら、

今頃暖かいベッドで寝ていたのかもしれない。

後悔。

 

 

 

未来の自分。

 

10年の時が去る。

僕は相変わらず転々としており

友人の家を渡り歩いき

今年で25になる。

特に手に職もつけず

生活支援金で凌ぎ

ハローワークに通う日々。

本当になんのために生きているの分からない。

親の顔すら忘れかかっている。

 

アルバイトを終えた頃、

時計の針は深夜の一時を指してる。

 

バイト先を後にし、歩いていると

道端で老夫婦が倒れているのを見つる。

 

二人とも大量の血を流している。

どうやら顔を何回も刺されたようで

もはや人間なのかすら分からない。

周りには彼らの血がベットリと付着した

ナイフが落ちている。

 

思わず腰を抜かし、

横転する。

あまりの惨さに吐き気を催し

気を失う。

 

 

正気を戻した時、

1時間が過ぎている。

 

辺りを確認すると先程のデジャブをみる。

やはり夢でもなんでもなかった。

 

 

世が明け

僕は病院にいる。

 

そして実況見分のため

警察署にいる。

 

その後家に帰る。

 

事件は残虐殺人として

大々的に報じられる。

 

2日先に被害者の身元が判明し、

さらに驚愕する。

 

死ぬのは僕の父と母らしい。

 

テレビのニュースを見る僕の顔は

笑っている。

 

壊れるんだろうな。

 

 

 

生きるって後悔の連続だ。

8割型苦しいことばかりだ。

だからこそ悔いのない選択をしよう。

変えられるなんて虫の良すぎる

話だ。